USCPA試験に合格後、それをどう生かすつもりかという目的の話は、基本的でありながら、非常に奥が深い問題です。
私なりに整理してみましたので、参考にして下さい。
・まず、日本人の受験生のほとんどは、渡米してCPAを開業しようと考えてはいないようです。
・また、このUSCPAは5年ほど前までは、ごく一部の人しか受験していませんでした、そして、その時代の受験生の大部分は日本の公認会計士や、外資系企業勤務者など、既にアメリカの会計基準と何らかの接点を持った人たちが多かった様です。
・3〜4年ほど前になると、USCPA試験のことが少しずつ知られるようになり、受験生が増えだしました。このころの受験生で多いのが、英語学科や英文科卒の人たちです。つまり、「単に英語が出来るだけではなく、英語力プラスアルファをアピールしたい」という目的を目的を持った人です。
・2年ほど前より、多くの雑誌で特集が組まれたり、受験指導校の宣伝が激しくなってきたことに伴い、USCPA試験を目指す人が急増しました。
・そして、ここ1〜2年は、大学生でこの試験に興味を持つ方が多くなってきています。
今のところ、日本人の主な受験目的は、次のように大別されるようです。
1 現在既にアメリカの会計基準と接点を持っている人。
2 英語力プラスアルファをアピールしたい人。
3 留学する余裕はないが、それに替わる勉強をしたいと考えている人。
4 就職や転職に生かしたいと考えている人。
5 受益を考えず、単なる自己啓発の一環として受験する人。
一般論としては以上です。しかし、実際に個々の受験生にUSCPAを受験する目的をそれとなく質問すると、一般論ではニュアンスを伝えられない微妙な目的をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。まさに人生の縮図です。
ところで、4の意味でUSCPAの目的をとらえている方に申し上げますが、どちらかといえば、「どうしても外資系企業で働きたい」と、強い意志を持った人向きで、普通の日本系企業の就職を考えている人にはあまりお勧め出来る資格ではありません。
その理由は、USCPAの受験にはかなりの費用と勉強量が必要だからです。
費用的には、受験指導校への授業料は全部で50万以上します。これは司法書士の講座と大差ありません。それ以外に受験時の渡航費用も毎回数10万かかるのですから、100万円以上の出費が必要です。
また、USCPAの難易度は、英検準1級ぐらいの英語力と、日商簿記1級ぐらいの会計知識に加えて、1,000時間程度の勉強が必要だと、私は感じています。就職や転職だけのために、それだけの勉強をする意欲をもつことは難しいのではないでしょうか。