こんにちは。私の合格体験記にしばしお付き合いを・・・。
<午前>について
直前に勉強したのは、あの有名な「午前の試験出題傾向&対策」(同友館) でしたが、正直言って今回の試験の出題は、この本からはほとんど出ていなか った様です。
春のPM受験時に「第1種情報処理試験午前の問題実践演習」(通産資料調
査会)を使って勉強したのですが、その際の知識の残りと、「勘」が頼りでし
た。
試験時に、◎=自信有り、△=5分5分、?=さっぱり、という印を付けて
いったのですが、結果は、◎=22問、△=38問、?=20問でした。
△印の多さが、今回の苦戦ぶりを物語っています。
日刊工業新聞での自己採点結果は、52.5/80(65.6%)でした。 (2つ選択する問題で、1つのみ合っていた場合は0.5として計算)
前の年より難しいと感じましたが、自己採点結果は若干UPしたので、まず はホッとしました。
<午後1>について
アナリスト試験の午後1は、中小企業診断士2次試験以上よりもコンサルタント能力が問われるような気がします。
1年前の受験で次の3つのことが判りましたので、これを元に作戦(といっ ても頭の中で考えただけですが)を立てました。
<判ったこと>
・とにかく時間が足りない。
・選択問題だが、一応どの問題も解けそうだ。
・解答のほとんど全ては本文から導き出せる。
<作 戦>
・選択する問題は、とにかく最初に出てきたものを選択する。(他の問題を
読む時間がもったいないため)
・はじめに本文を通読する。その際、問題となりそうな箇所はアンダーライ
ン等のチェックをいれる。
・設問を読み、通読時にアンダーラインをいれた部分から答えになりそうな
ものをピックアップし、余白にメモしていく。(これが解答の下書きを兼
ねるため、字数を意識する)
・これで、大体3分の2ぐらいの答案の下書きが出来るので、とりあえず解
答用紙に記入する。
・時計を見て、1問あたり30分の時間が許す限り本文を読んで、残りの解
答となる部分を探す。
・30分過っても判らない問題は、勘で書く。
結果的には、問題選択に時間をかけなかったせいか、勘で書いた問題は1つ
だけで済みました。
問4の設問3(1)の、「本社人事部が行うべき研修企画業務とは何か」と
いうのがどうしても本文から導き出せませんでしたので、自分の考えで書きま
した。(しかし、なぜ情報処理技術者試験にこんな設問があるのだろうか)
反対に言えば、それ以外は全部、本文に解答が書いてあるようなものです。 午後1は、「文章読解力とスピードの勝負」といったら言い過ぎでしょうか。
<午後2、論述>について(その1)
最後、そして最難関がこの論述であることは間違いありません。
しかも、私には実務経験不足というハンデがあります。「経験または考えに
基づいて」書けば良かった旧システム監査試験と違い、「経験に基づいて」論
述しなければならない新制度の試験ではこれは致命的に近いハンデです。
事前準備については、論述本文の下書き等は一切おこなっていませんので、 どちらかといえば手抜きでしょう。
(1)「業務経歴書」
平成6年度の第1回試験では、少ない業務経歴を可能な限り粉飾して記入
したのですが、今一つの出来でした。
というわけで、平成7年度は、単に「なし」と書いて論述の本文で勝負す
る作戦に出ました。
(2)「論述の対象とする構想、計画、システムの概要」
私の勤務先がシステムの全面リプレイス作業を進めていますので、それを
書くことにしました。
総開発工数約700人月、開発期間約3年のかなり大きなプロジェクトで
すので、アナリスト試験で問われそうな経営計画がらみのネタがたくさんあ
ります。
私は対象プロジェクトには直接参加してはいないので業務経歴書にこれを
書けなかったのが残念なのですが、自分の経験した小規模プロジェクトでは
アナリスト試験に対応できないことは判っていましたので、一か八か、自分
が担当していないプロジェクトを第三者的な目で論述して見ることにしまし
た。
これが、業務経歴書に「なし」と書いた真相(?)です。
ラッキーだったのは、今回の問題文の指示は、「経験に基づいて」ではなく、
「経験と考えに基づいて」という表現に変わったことです。(受験された皆さ
んはこのことに気づかれましたか?)
これで条件は五分になりました。いや、他の受験生は「経験に基づいて」だ
と思って原稿を作成しているだろうから、かえって有利かもしれない。と思い
ました。
<午後2、論述>について(その2)
選択したのは、問1「開発計画策定における合意形成について」でした。
理由は、一応会社のシステムの全面リプレイスということで、曲がりなりに
も役員クラスが参画しているプロジェクトが題材でしたので、それなりに格好
ついた答案が書けそうだと感じたからです。
<設問アについて>
私にとっては、これはちょっとやっかいでした。何しろ「あなたが計画策定
に参画した・・・」という恐ろしい文言があります。
一応、システム開発の目的、概要、開発計画立案体制等についてひととおり
記述したあと、
「なお、このプロジェクトに関しては、私は直接仕事に関わってはいない。し
かし、同じ部署に所属していたことから、部内の会議や同僚との会話等、公式、
非公式の機会を通じてプロジェクトの計画や進捗情報に関する正確な情報を得
ることができる立場にいた。また、私は社内で唯一人、情報処理システム監査
技術者および中小企業診断士(情報部門)に合格している者であるため、担当
者から私的に相談を受けることもあった。」
という文章で締めくくりました。他の保持資格を答案に記述するのは良くな
いという考えもあるでしょうが、少しでもハッタリを効かせたかったので、敢
えて記述しました。
なお私は、システム監査技術者に合格した時も、論述の答案に「中小企業診
断士(情報部門)の1次試験に合格している」旨を書いています。
<設問イについて>
文章量としては一番多くなりますが、結構機械的な作業で答案が書けます。
聞かれているのは、「開発の必要性」「新システムにおける実現機能」「開
発スケジュール」「開発予算」の4つです。これに「その他」を加え、文章全
体を5つの段落で構成します。
それぞれの段落は、「開発の必要性に関して関係者間で調整すべき意見や利
害の相違には次のようなものがあった。・・・。これに関しては・・・をする
ことによって合意形成を図っていった。」という感じで、問題文に当てはめて
いくようなイメージで文章を組み立てていきます。
どの段落もほとんど同じパターンの単純な文章になってしまいますが、問題
に過不足なく答える方法としては最適でしょう。
<設問ウについて>
これは、自分の評価と改善点を述べることになっていますが、私は実際には
自分の意見はほとんど書きませんでした。
では、何を書いたかといえば、設問アの前に12行にわたって書かれている
前置きの文章。これに注目したのです。
ここには、出題者の考える理想のシステム開発のあり方は書かれていますの
で、これを利用しない手はありません。今まで記述してきた事例と前置きの文
章に表現されている理想を比較して、一致している点があれば、「・・・の点
は評価できる」と書き、相違している点があれば「・・・の点は・・・の方法
によるべきであった」と書き、全く抜けている観点があれば「今後は、・・・
についても考慮しつつ、改善を図るべきである」と書いていけば、本体は出来
上がりです。あとは、調味料的に、自分のオリジナルな意見を1つぐらい添え
れば、かなり立派な答案が書けます。(ちょっとズルかったかな)
以上、長々と書かせていただきました。何かの参考になれば幸いです。